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担当医からのメッセージ

 平成27年2月1日、横須賀市久里浜、京急久里浜駅海側出口、マクドナルド先のビル2階に婦人科のクリニックを開院し、早いもので8年が経過しました。三浦半島南部地区の婦人科診療に少しでも貢献できればと思っております。 

 皆さんはクリニックを選ぶときにどのような基準で選んでいらっしゃるでしょうか。当院には「◯◯◯万円(最近は3ケタのものも多いです!)支払って、雑誌の取材を受けませんか?」というDMやFAXが届きます。広告扱いではなく、本文の記事に「先生を名医として紹介」するというのです。自分から「名医」という医者、他人に「名医」と書いてもらうのを依頼する医者にろくな医者はいないのでお金をもらってもお断りです。他にも「1件✖万円でネットの口コミに『とてもいい先生です』とか『☆5つ評価』などの『上げレビュー』を書き込みますよ」というのも来ますが、全く興味がないのでスルーしています。食べログなどで問題になった「ステマ」と呼ばれる違法な広告が医療の世界でも日常的に存在します。他科ですが、横須賀・三浦にもそのようなクリニックはあって、専門家がみるとレビュー数が1で、☆5つが並んでいるのですぐわかるそうです。やはり自分がどう思うか(自分に合うかどうか)は、かかってみなければわからないということでしょう。

これに関連して、ここのところあまりに受診マナーが悪い人(最近は「カスハラ」といって様々な業種で問題化しているようですが)がおり、スタッフともども憤っております。例えば、社会通念上認められないわがまま(自分だけ早く診察しろとか、このような診断書を作れ等)が聞き入れられないと思い切りドアを閉めて帰り、受付で大声で怒鳴り散らしあげくはお金を投げて渡す人や、ドクターショッピングをする人(自分の思ったような診断や治療をしてくれないと、同じ疾患で複数のクリニックを受診したり、あるいは他のクリニックでもらった薬を指定して同じのを出してくれなど、クリニックを格安または無料ドラッグストアと勘違いされている人)などがいるのも現実で、私は大切な他の患者さんが不安・不快な気持ちにならないように、また税の再分配の不平等化阻止の観点から、そのような人にははっきりと拒絶の姿勢を示すようにしています。当然自分の要求を受け入れられない人は、口コミに☆1つをつけています(当院ではそのような人はすべて把握・記録しております)。何か最近の口コミは本来の役割である「個人のリアルな感想・評価の場」というより「うっぷんのはけ口」になっていて、他院の☆1つのコメントを医師の立場から見てみると「非常に正しい診察をしている」という印象のものが多いです。従ってどこのクリニックの評価も、ほとんどが1か5で、2,3,4は少なく、他業種と比較すると評価の意味があるのかと思います。

医療は命にかかわる、人と人との究極の信頼関係の下に成り立っているものです。また、同じ病態でも治療法は、患者さんの性格(お薬を毎日飲むのは苦手ですとか)や経済状況(学生なのでバイト代で支払いますとか)などにも左右され、医師の手作りすなわちオーダーメイドです。信頼関係を構築できれば、医療者はその患者さんに最適な医療を提供するために努力を惜しみません。

ある雑誌の医師のホンネ対談に次のような発言がありました。ご参考になればと思い引用します。

A医師「必要のないお薬を出してしまう一番大きな理由は、開業医の立場で言うと、“評判”です。以前、風邪で来院した患者さんが抗生物質を出してほしいというので『ウイルス感染の風邪には効かないし、耐性菌を生む危険性もあるから』と断ったところ、ネットのクチコミにひどいことを書かれたことがありました。もちろん、うちの病院は患者さんにできる限りきちんと説明して処方しますが、知り合いの開業医は『評判を落としたくないから求められるまま出している』と言っていました……」

B医師「お薬をもらうときに『先生の家族だったら、この薬をのませますか?』と投げかけてみるのもアリと思います」

C医師「その聞き方はいいですね。ただ、聞くときに上からの物言いではなくマイルドにしてほしいな、とは思います(笑)」

A医師「医師も人間だから、患者の態度やコミュニケーションの取り方で対応はどうしても変わってきてしまいます」

D医師「たしかに、最初からけんか腰で来られたり、いきなりボイスレコーダーを回されたりすると本音を言いづらいし、警戒します。逆に、信頼関係ができた患者さんには、細かく配慮したくなる」

「かかり上手」な患者さんになれると、みんなHappyです。

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                         医師  大 山 俊 樹

私は今まで産婦人科診療と予防医学に携わってきました。

産婦人科診療では病気になった人を治す(お産は別ですが)方向で、予防医学は病気にならないようにする方向とそれぞれ違った方向性の医療になります。私はこの両方のマインドを持って、患者さんに接してきました。

痛みや出血などでつらい思いをしている方はもとより、「ちょっとした症状だが何か気になる」でも構いません。症状がある方はより楽になるようになっていただきたいし、ちょっとした症状で病気が見つかることもあります。また、診察のうえ症状はあるが経過を見ていいものかどうか確認するのも我々の診断の一つです。

一方、今なんの症状がなくても、病気を早期発見する「がん検診」や病気を予防する「ワクチン接種」などはその後の皆さんの健康に大きな意味を持つでしょう。このように病気に対しては予防と治療の両方が大切であると考えます。

 心身ともに良好な状態が普段の生活の質、仕事や勉強の質の向上につながります。皆さんの健康づくりに少しでも役立てるようになれるよう努めています。

主な略歴など 

神奈川県立横浜翠嵐高等学校、奈良県立医科大学医学部卒業

横浜市立大学医学部附属病院産婦人科

JR東京総合病院麻酔科

横浜労災病院産婦人科

藤沢市民病院産婦人科

東京都健康局健康推進課行政医師

渋谷区恵比寿保健相談所、幡ヶ谷保健相談所行政医師

医療法人 産婦人科吉田クリニック(神奈川県藤沢市) 

医療法人 山口メディカルフロンティア

 

* 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

* 日本生殖医学会

* 日本産業衛生学会 日本医師会認定産業医

* 母体保護法指定医

 

My hobbyガイドブックにちょっとしか載らない地域の観光

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                         医師  山 口 俊 也

学生時代、大好きな内科学のS教授が講義でこんな話をされたことがあります。

「患者さんは間違った診断をしてほしくないから、医者に対しては何でも正直に話す。でも外の世の中ではそんな風にはいかない。嘘をつかれることもだまされることもしょっちゅうである。しかし医者はみんな正直に何でも話してくれると思って外の世の中でも過ごしているから、ものすごい世間知らずになってしまう。それは職業柄仕方がない。でも、せめて自分は世間知らずなんだという自覚を持ってもらいたい。その自覚をもてない医者は、患者さんにとって大変困った存在である」。

この話をよく肝に銘じ、独りよがりにならない診療をするように心がけています。

 主な略歴など 

北海道立札幌北高等学校、東海大学医学部卒業

東京医科大学八王子医療センター救命救急部・麻酔科 

国立国際医療研究センター産婦人科 

公立気仙沼総合病院産婦人科 

八戸市立市民病院産婦人科 

加来産婦人科(東京都日野市) 

医療法人 産婦人科吉田クリニック(神奈川県藤沢市)

医療法人 山口メディカルフロンティア

 

* 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

* 日本臨床細胞学会

* 母体保護法指定医

 

My hobby 世界の辺境の鉄道・バス旅行 家庭では一女の父

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