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生理不順・不正出血

生理不順および不正出血は、大きく4つに分けられます。茶色いおりものは、単なるおりものの不調ではなく不正出血の場合が多いのです。

生理の周期が30日から60日あたりで定まらない。

 原因として多のう胞性卵巣症候群(PCOS)、卵巣のう腫などの可能性があります。超音波、採血などの検査を行います。現在は妊娠の希望がない方で、いつ生理が来るかわかりにくいのが気になる方は低用量ピルがお勧めです。妊娠を希望する方はピルは使えません。排卵誘発などの治療を考えていきましょう。

一か月に2回生理が来る。

 おそらく2回のうち1回は中間期出血と思われます。卵巣が発育途上の若い方や更年期に多く、病気ではありません。しかしその中に子宮がん・子宮筋腫やポリープなどによる不正出血が隠れているときがありますので、必要に応じ検査をする場合があります。それで異常がなければ経過を観察するか、低用量ピルで生理を整える(40歳以上の方や体重が多い方はリスクが上回りますので処方できない場合があります)方法が理想的です。

生理が3カ月以上来ない。

 高校生でも生理が来ないのを放置すると将来、若くして子宮体がんや骨そしょう症になる可能性が増えます。また子宮の発育が悪くなり将来の妊娠に悪影響を与える場合もあり得ます。ぜひ受診して相談してください。問診や超音波、および採血の検査で診断・治療できます。45歳以上で生理の間隔があいてきた場合や出血が続く場合は、閉経の準備です。病気ではありませんのであまり心配ありません(それ自体では受診の必要はありません)。

生理が長い。出血(茶色いおりもの)が止まらない。

 思春期の出血は卵巣が発育途上(あるいは多のう胞性卵巣の状態)のため十分な女性ホルモンが分泌されず、わずかな出血が続くことがよくありますので経過を見るだけでよい場合も少なくありません。採血でホルモンの検査はしておきましょう。大人の方は子宮がん、子宮筋腫、ポリープ、クラミジア感染などが原因のこともありますので内診による一通りの検査が必要です。そのような病気がない場合、止血薬や低用量ピルなどのお薬を用います。ただし40歳代後半では、前の項でも述べましたように閉経の準備のためにこのような出血が起こることがありますので、その場合はお薬を使わず経過を見るのが良いと思います。

また出血が多いときや長いときは、貧血の検査をいたします。当院には貧血検査の機器がありますので採血の結果はすぐに出ます。最近は吐き気が少ない、いいお薬も開発されていますし、重症な場合はすぐに鉄の点滴もできます(最近の点滴鉄剤は1回か2回、30分の点滴であっという間に貧血が治る、魔法のお薬です)。

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